フランス国鉄

「とぅ・たっ・た～ら」の発車ベルにはたまげた。
怪しげな女性の声ですよ？！
どこの駅でも電車が出るたび、これが駅に響く。駅舎のエコーで怪しさ100倍。
日本には絶対ないセンスですね。
しばらく耳に焼き付いてしまいました。

ネット上にやっぱりありました。エコーはかかっていませんが、怪しさのほどお試しあれ！
http://naturalsoundsystem.free.fr/checklist/pics/son/sncf-appel_en_gare_2005.mp3

TGVのロゴもなかなかのセンス。
だが・・・シールが弱いのか、ほとんどの車両ははげはげで汚くて写真を撮る気にならず。
そのままにしてあるのもフランス的といえばそうかも。
これもネット上のを拝借いたしました。

ニースからパリまでTGVで5時間半だが最初の2時間半は一般線をとろとろ。
たいしたことないな~と思っていたらAix-en-Provence TGV駅から本領発揮。
300km/h+αは強烈に速いです、体感的には新幹線とは比べ物になりません。

あと余談、フランスの駅内は撮影禁止だと怒られましたので注意してください。


パリ・東駅

　
この後、端っこにいる女性の駅員に怒られる

　
パリ・リヨン駅でTGVの姿だけ収める

天使の入り江

ニースの代名詞アンジェ湾の海岸線。
wikiではBaie des Anges=「天使の入り江」。なんともロマンチック。

強い日差しと白い浜辺・紺碧の地中海は期待を裏切らない美しさ。

だが・・・残念ながら砂浜ではなくごろごろした石の浜。
早朝トラクターが来て浜を整地していた。
寝転がって肌を焼いている人が多かったが、ちょっと痛そうだった。



　
整地したて　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　痛そうな浜辺

　
夜の遊歩道　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　名物ニース風サラダ

ニース城跡公園

海岸にある乗車場からプチトランで山の上の城跡公園へ。
電車ではなくて電車形のバス、7ユーロを払う。

旧市街の細道を通って山の入り口。
結構な坂道を登り、城跡公園に到着。歩いて登るのは大変そう。
公園でバスを降りて散策。眺めがすばらしい。

下界の暑さには参っていたのでとても気持ちよかった。
街も、海岸線も、港も一望できるのでお得。

ゆっくりしたい場合、後から来るバスにも乗れるが、
切符が要るので捨てないように・・・


ニース港

　
旧市街　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　海岸線
　
変わった花　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　プチトラン

シャガール美術館

シャガールの絵は好き。色彩が美しい。

何の下調べもせず向かったら美術館は休館日。
幸運なことにニースは2日滞在したので次の日また向かった。

駅からの近道は階段の小道。小高い丘を登ると到着。

絵はもちろんのこと、館外の庭や自然光を取り入れた美術館内部の設計がすばらしい。
館内はそれほど広くはなく、団体客が来ると一気に混雑。
合間を縫ってゆっくりと絵を鑑賞した。

庭にはカフェがあり、非常に天気がよかったのでゆっくりくつろいだ。


カフェからの景色

　

　
休館日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　美術館への小道

　
歩道で鉢合わせになり笑ってごまかすおじさん　　変わった横断歩道

マルシェ

ニースの旧市街にある市場。
高級リゾート地だけあって、観光客向けのようで綺麗だった。
その中でも日本ではなかなか見られない旬の野菜に目を引かれた。

ひとつはアンティチョーク。
地中海沿岸ではありふれた野菜らしいが、
日本の土地には栽培に合わないようである。
実物にはじめてお目にかかった。
後日、日本のテレビ番組でイタリア人のおばさんが生をぽりぽり食べていた。
食べた人によると日本人好みではないとのことだが、いつかは試してみたい。

もうひとつは白アスパラ。
この野菜もヨーロッパではメジャーらしい。
日経の情報によると白アスパラの収穫はかなりの重労働で、
出稼ぎ労働者の仕事だったが、時給1300円くらいでは人が来なくなり、
最近では土の中で腐らせてしまうこともあるらしい。
これもいつか食してみたい。



　
アンティチョーク　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白アスパラ

　
乾燥キノコ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　固そうなパン


いろんな野菜

ミラノ中央駅

ヨーロッパの駅は絵になる。
多くの中央駅が引き込み式でホームに大きな屋根がついているだろう。

ローマからミラノまでES*で4時間半。
ミラノ中央駅に着いたときは感慨深かった。
映画「ひまわり」のラスト、マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンの別離シーンの舞台だ。
ホームの丸い屋根は映画の印象そのもの。
そんなはずはないのだが、当時から何も変わっていないかのようだった。
口ずさみはしなかったが、思わずヘンリー・マンシーニのテーマ曲を思い出した。

ミラノは同じイタリアでもローマと異なり、ビルが建ち並んでいて近代的な感じ。
1時間ほどの接続待ちだったので、駅前をぐるっと回っただけで、駅を後にした。



　
駅の外観　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ES*

カラカラ浴場

歴代ローマ皇帝の中でも特に残酷で暴力的な皇帝カラカラ帝。
彼が217年に建てた浴場兼社交場、その他もろもろの巨大なレジャー施設だそうだ。
かなり立派な建造物であることは確か。
だが観光地としてはランキングが低いのか？
人が少ないのがとても快適であった。
浴場前の公園も人がちらほら。木陰ででゆっくりくつろいだ。

他の人気スポットはどこも人・人・人。
人混みを見に来たわけではないのに。
ローマといえば？　「人混み」という脳内図式ができた。

最悪だったのは～
テルミニ駅からサンピエトロ広場に行く大混雑のバス。
気をつけていたつもりだったが、財布をスラれ、持っていた全ユーロとカードを失った。
一瞬で貧乏旅行に変身。
やっとこさついたバチカンはあいにくキリスト昇天祝祭の何万人だかのイベント中、
パスを持っていないので警備員に呼び止められ、門前払いを食らった。
まさに泣きっ面に蜂ですな。

ということで、ほかにもいい写真は沢山撮れたけれど、
ローマはこれでおしまい。



　
人の少ないカラカラ浴場　　　　　　　　　　　　　　　　浴場のタイルのかけら


　
パンテオンの人混み　　　　　　　　　　　　　　　　　　トレヴィの泉の人混み
　
コンドッティー通りの人混み　　　　　　　　　　　　　　スペイン広場の人混み　　　　　　　　　　　　　　　　　　

キリスト昇天祝祭の人混み

この～木なんの木

ローマの空気は汚いというのが第一印象。
あちこち綿埃が舞っている。

散歩していて2日目にやっと原因を突き止めた。
白くなっている木からふわふわと綿が舞っていた。

後日調べたところではポプラの綿らしい。
自分の住んでいる辺りではポプラは植えられてないのでわからないが、
札幌あたりでもそんな感じとか。

5月頃の風物詩だったということで納得しておこう。


ポプラ？の木


綿埃の原因

リストランテにて

今回の旅は食事と縁がなかったようだ。
ケチのつき始めがこれ。
ローカルワイン、サラダ、ピザとパスタを頼む。
程なくワインがやってくる。安い?（7ユーロ）のだけれどおいしい。
すきっ腹に効くなぁと思いつつ、じきにピザとパスタがやってくる。
やっぱり本場のものはおいしいなぁ～と納得。
「まだサラダが来てないよ」とウェイターに催促。
返事「わかった、わかった」と多分言っていたと思う（想像）。
ピザもパスタももうお腹の中に・・・
「まだサラダが来てないよ」～「わかった、わかった」を何回か繰り返す。
ワインも終わってお皿も下げられ、さあお会計。
そのときサラダがやってきた。ご丁寧に新しいナイフとフォーク付き。
「今頃持ってきたって食べられるわけ無いじゃん！」と猛烈に抗議。
「会計をしてくれ！」

ちゃんとサラダ代は引かれ、ウェイターは済まなさそうに何度も謝っていた。
チップはあげようか迷ったが、自分の手に握ったまま店を出た。

結論（笑）　「イタリアのウェイターはいい加減だが人は善い」


手をつけなかったサラダ


おいしいワインとピザとパスタ


ウェイターが済まなさそうにくれた店の名刺と結局あげなかったチップ

コロッセオ

あれやこれやヨーロッパ紀行。5月はじめから2週間ほど異国の地へ。
まずはローマ。ローマといえば・・・色々ありすぎるわけだが・・・
’コロッセオがある限りイタリアは滅びない’との言い伝えもあるコロッセオへ向かった。
紀元80年に建てられ5万人収容の格闘技場というのも驚き。ローマ帝国の強大さを物語っている。
かなり朽ちてはいるが今も残っているのも驚き。見物に集まる人の多さにも驚き（笑）。
土曜日ということもあり、開館9時ちょっとすぎだというのに長蛇の列。
諦めて夕方の閉館間際に入った。
とはいえ暗くなるのは8時位、日差しは強く暑かった。
が、ここでは人間対人間の殺し合いもあったというので、少々薄ら寒かったりもした・・・かな？